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MT5(取引に使うソフト)の画面には、「証拠金維持率」「余剰証拠金」などが並びます。どれを見ればいいのか、何%になったら危ないのか、迷う人は多いはずです。
結論を先に書きます。口座を守るために見るのは証拠金維持率、次に新しく取引できる量を見るのは余剰証拠金です。XMの案内では、維持率が20%を割るとロスカット(業者が取引を強制的に終わらせること)です。残高$1,000・必要なお金$200の仮の例なら、損が$960で20%に届きます。
MT5の数字はどれを見ればいい?

画面の数字は、見る目的がそれぞれ違います。下の表の「建てる」は、新しく取引を始めることです。
| 数字 | 教えてくれること | 見る場面 |
|---|---|---|
| 必要証拠金 | いまの取引を持つために押さえられている額 | 建てるとき |
| 証拠金維持率 | ロスカットまでの距離 | 持っている間ずっと |
| 余剰証拠金 | あと何を建てられるか | 追加で建てるとき |
3つの数字はつながって動きますが、役目が違います。余剰証拠金がプラスでも、維持率が下がっていれば危ない状態です。維持率が高くても、余剰証拠金が少なければ次は建てられません。
口座を守るなら維持率、次に建てるなら余剰証拠金を見ます。
やること:取引を持っている間は、まず証拠金維持率を見る。
必要証拠金と有効証拠金って何?

XMTradingは、よくある質問で言葉の意味を決めています。質問の題は「必要証拠金、証拠金維持率、余剰証拠金とは何ですか?」です。やさしく言い直すと、次のとおりです。
- 必要証拠金:新しく取引を持つときや、持ち続けるときに、口座に必要な最低の金額
- 有効証拠金:口座の残高に、まだ決済していない取引の損益を足し引きした額
- 証拠金維持率:有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100%
- 余剰証拠金:有効証拠金 − 必要証拠金。新しい注文や、取引を持ち続けるのに使えるお金
決済は、取引を終えて損益を確定することです。決済する前の利益を含み益、損を含み損といいます。
大事なのは、維持率も余剰証拠金も有効証拠金から計算することです。残高ではありません。含み益・含み損を足し引きした、いまこの瞬間の口座の値です。
仮の例です。残高$1,000で、必要証拠金$200の取引を1つ持っているとします。含み損が$400なら、有効証拠金は$600で、維持率は300%です。
やること:維持率は、残高ではなく有効証拠金から出ていると覚えておく。
含み損が増えると数字はどう動く?

上と同じ仮の例(残高$1,000・必要証拠金$200)で見ます。含み損が増えると、数字はこう動きます。
| 含み損(有効証拠金) | 証拠金維持率 | 余剰証拠金 |
|---|---|---|
| ±0($1,000) | 500% | $800 |
| −$400($600) | 300% | $400 |
| −$800($200) | 100% | $0 |
| −$900($100) | 50%(マージンコール) | −$100 |
| −$960($40) | 20%(ロスカット) | −$160 |
XMの口座タイプの仕様では、マージンコールは50%、ロスカットは20%と案内されています。Standard・Micro・KIWAMI極・Zeroの4つの口座とも同じです。
マージンコールは、ロスカットより手前にある50%の水準です。50%に達したとき業者が何をするかは、この記事の出典では確かめていません(未確認)。
表で見てほしいのは、余剰証拠金が$0(維持率100%)でも、まだロスカットではないことです。余剰証拠金がマイナスになっても、取引は残ります。
そして20%を割ると強制決済です。ここまで来ると、残高$1,000のうち$40しか残っていません。
円で考えたい人は、残高10万円・必要証拠金2万円に置きかえてみてください(仮の例)。含み損4万円で300%、96,000円で20%と、割合は同じように動きます。
やること:自分の残高と必要証拠金で、維持率が20%になる含み損の額を計算しておく。
あと何%逆に動いたらロスカット?

維持率の式を逆にたどると、ロスカットまでに失える額が出ます。
失える額 = 有効証拠金 − 必要証拠金 × 20%
上の仮の例なら、$1,000 − $200 × 0.2 = $960です。これを取引の金額(想定元本)で割ると、予想と反対に何%動くとロスカットに届くかが出ます。
取引の金額は、レバレッジで変わります。レバレッジは、必要証拠金の何倍の金額を取引しているかを表します。
| レバレッジ(仮の例) | 取引の金額 | 耐えられる動き |
|---|---|---|
| 100倍 | $20,000 | 4.8% |
| 1000倍 | $200,000 | 0.48% |
どちらも残高は$1,000、必要証拠金は$200なので、失える額は$960です。$960 ÷ $20,000 = 4.8%、$960 ÷ $200,000 = 0.48%です。
維持率の数字だけを見ていると、この差が見えません。なお、ここでの計算は、ちょうど20%で決済されるとした単純なものです。
レバレッジと耐えられる時間の関係はマネー・ショートの記事に書きました。レバレッジの上限が有効証拠金で変わるしくみは「最大1000倍」の正体にあります。
やること:取引の金額に対して、何%動いたらロスカットになるかを計算しておく。
含み益があれば安心していい?

有効証拠金には、含み益も入ります。だから利益が出ている取引があると、維持率は高く出ます。
問題は、その含み益をあてにして、次の取引を建てたときです。最初の取引の値動きが反対に向くと、次のように進みます。
含み益が消える → 有効証拠金が減る → 維持率が一気に下がる。2つの取引が同時に苦しくなります。
維持率が高いのは「いま含み益がある」というだけです。「余裕がある」とは別のことです。
やること:含み益で維持率が高いときは、その含み益が消えたときの維持率も考えておく。
20%ちょうどの値段で決済される?

ロスカットの20%は、そこに達したら業者が決済の注文を出す水準です。その値段で約定する(注文が成立する)ことは保証されていません。
相場が飛ぶ(値段が途中を飛ばして動く)ときは、20%を割った瞬間の値段では決まりません。次に取引の相手がいた値段で決まります。
だから維持率は「余裕を持って」見る必要があります。この点は決算をまたぐと窓が開くとゼロカットが保証していないことに分けて書きました。
やること:20%ちょうどの値段で止まる前提で計算しない。
まとめ

- 維持率も余剰証拠金も、起点は有効証拠金=残高+含み益・含み損。残高ではない
- 口座を守るなら維持率、次に建てるなら余剰証拠金。見る目的が違う
- XMの案内はマージンコール50%・ロスカット20%(4つの口座とも同じ)
- 余剰証拠金が$0(維持率100%)でもまだ終わらない。20%を割ると強制決済
- 失える額 = 有効証拠金 − 必要証拠金×20%。取引の金額で割ると、耐えられる動きの%が出る(仮の例:100倍で4.8%、1000倍で0.48%)
- 含み益は維持率を高く見せる。それをあてに次を建てて反対に動くと、2つ同時に苦しくなる
- 20%は決済の注文が出る水準。その値段で決まる保証はない
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XMTradingはTradexfin Limitedのブランドで、セーシェル金融サービス庁の規制を受けており、日本の金融庁の登録は受けていません(金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に掲載)。デリバティブ取引には投資元金を失うリスクがあります。
出典・注記
- 必要証拠金・証拠金維持率・余剰証拠金の定義は、XMTrading公式サイトのよくあるご質問による(2026年9月5日閲覧)。本文では言葉をやさしく言い直しています
- マージンコール50%・ロスカットレベル20%は、XMTrading公式サイトの口座タイプ(Standard・Micro・KIWAMI極・Zero)各ページの仕様表による(2026年9月6日閲覧)
- 維持率が50%(マージンコール)に達したときに業者が何をするかは、本記事では確認していません
- 計算例の残高・必要証拠金・想定元本は説明のための仮定です。円の例(残高10万円・必要証拠金2万円)も同じく仮定です
本記事は取引条件の一般的な解説であり、投資判断や特定の業者・商品の利用を勧誘するものではありません。取引条件は変更されることがあります。実際のお取引の前に、必ず提供業者の公式情報をご確認ください。記載は執筆時点の情報に基づきます。
