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FXで、取引を決済しない(終わらせない)まま、次の日へ持ち越したとします。すると、口座に小さな金額がついたり、引かれたりします。これがスワップです。
1日分は小さいので、見ていない人が多いお金です。この記事では、スワップの仕組みを、持ち越しの日数と一緒にやさしく整理します。
結論を先に書きます。スワップは、持ち越すたびに毎日つきます。回数ではなく、持っている日数に比例して増えるコストです。買いと売りでは、プラスかマイナスかも、金額も違います。仮に1日分が毎日100円なら、30日で3,000円です(仮の例。実際の金額でも目安でもありません)。
スワップってそもそも何?

FXは、証拠金取引(取引のためのお金=証拠金を預けてする取引)です。証拠金取引では、持っている取引を次の営業日へ持ち越すとき、金利に当たる分の調整があります。この調整の金額が、スワップです。
持っている取引は「建玉(たてぎょく)」とも言います。次の営業日へ持ち越すことは「ロールオーバー」です。何の金利をもとにするかは、取引するものによって違います。
- FXなら、2つの通貨の金利の差をもとにした調整
- 株式デリバティブ(株の値動きにもとづく取引)や株価指数なら、取引の金額(想定元本)に対する金利に当たる分の調整
やること:決済しないで次の日へ持ち越すと、スワップがつくと覚えておく。
もらえる?払う?どっちなの?

スワップは「受け取れることもある」と説明されます。でも、受け取りになるか、支払いになるかは、銘柄と、買いか売りかで決まります。銘柄は、取引するもの(通貨ペアなど)のことです。
同じ銘柄でも、買いと売りでは、プラスとマイナスが逆になるのが普通です。金額も、同じ大きさではありません。仮に、買いなら1日100円を受け取る銘柄でも、売りなら1日100円を払う、とは限りません(仮の例)。
スワップの値は、業者が銘柄ごとに決めて公開しています。見る場所は、MT5(取引に使うアプリ)の「仕様」です。
気配値表示(値段が並ぶ画面)で銘柄を右クリックし、「仕様」を開きます。そこに「買いスワップ」「売りスワップ」が出ています。
⚠ この記事では、個別の銘柄のスワップの数値を確かめていません。数値は日々変わり、銘柄ごとに違います。「だいたいこのくらい」と書くと、違う数字で計算されてしまうので、あえて書きません。
確認の手順は銘柄名の読み方とMT5で必ず見る4項目に書きました。
やること:取引を始める(建てる)前に、自分の銘柄の「仕様」で、買いスワップと売りスワップを見る。
長く持つとどれくらい効く?

取引にかかるお金(コスト)を、「いつかかるか」で分けてみます。
| 費目 | いつかかるか | 何に比例するか |
|---|---|---|
| スプレッド(買値と売値の差) | 建てるとき・決済するとき | 回数 |
| 手数料(ある口座だけ) | 建てるとき・決済するとき | 回数 |
| スワップ | 持ち越すたび毎日 | 日数 |
| 配当調整金(株式デリバティブ) | 権利落ち日(株の配当に関係する日) | 年に数回 |
1日だけ持てば1日分。30日持てば30日分。この中で、何もしなくても日数の分だけ増え続けるのは、スワップだけです。
仮に1日分が毎日100円なら、30日で3,000円です(仮の例)。式にすると「1日分×持つ日数」です。ただし、実際のスワップの値は日々変わります。
だから、短い時間で取引を回す人には、ほとんど見えません。長く持つ人には、「気づいたら積み上がっていた」になります。
この性質は、株式デリバティブと現物株、どちらで持つかで書いた「長く持つなら現物」という結論の根っこでもあります。
やること:長く持つつもりなら、「1日分×持つ日数」で、おおよその額を先に計算しておく。
週末の分はいつつくの?

市場は土日に動きません。でも、金利は土日にも発生します。そのため多くの業者は、週のうち決まった曜日に、3日分のスワップをまとめてつけます。
⚠ XMで、どの曜日に3日分がつくかは、この記事では確かめていません。銘柄によって曜日が違うこともあります。MT5の銘柄の「仕様」に「3日分のスワップ」の曜日が出ているので、そこで確かめてください。
その曜日をまたいで持ち越すと、1日分のつもりが3日分引かれます。仮に1日分の支払いが100円なら、その日は300円です(仮の例)。
やること:MT5の「仕様」で、3日分がつく曜日を確かめておく。
XMでスワップがつかない口座は?

XMの口座タイプの仕様表では、「スワップフリー」が「あり」なのは、KIWAMI極口座だけです。スワップフリーは、対象の銘柄でスワップがつかないことです。ほかの3つは「なし」と書かれています(2026年9月6日時点)。
| 口座タイプ | スワップフリー |
|---|---|
| KIWAMI極 | あり |
| Standard | なし |
| Micro | なし |
| Zero | なし |
持ち越しが多い人にとっては、これがスプレッドの差より効くことがあります。
ただし⚠ どの銘柄がスワップフリーの対象になるかは、仕様表からは分かりません。ここも、MT5の銘柄の「仕様」で確かめる項目です。口座タイプ全体の違いはXMの口座タイプ4つの違いにまとめました。
やること:KIWAMI極を考えるなら、自分の銘柄が対象かを「仕様」で確かめる。
スワップ目当てで持つのはあり?

「スワップがプラスになる向きで持てば、毎日受け取れる」という考え方があります。計算の上では正しいのですが、やり方としては注意が要ります。理由は3つです。
- 受け取るスワップは毎日の小さな額。値動きは1日で数%動くことがある。桁が違う
- スワップの値は業者が随時変える。今日プラスでも、来月プラスとは限らない
- 長く持つ前提なので、証拠金維持率に余裕がないと、途中で退場する(取引を続けられなくなる)。証拠金維持率は、口座のお金にどれだけ余裕があるかを表す割合です
スワップは、持ち越したときについてくるもの(副産物)です。スワップそのものを目的にすると、値動きのリスクのほうが主役になります。
維持率の考え方は証拠金維持率の読み方へ。
やること:スワップの額より先に、値動きの大きさと証拠金維持率の余裕を見る。
まとめ

- スワップは持ち越すたびに毎日つく。コストの中で日数に比例して増えるのはスワップだけ
- 買いと売りで、プラス・マイナスも金額も違う。数値はMT5の銘柄の「仕様」で確かめる
- 週末の分は、決まった曜日に3日分まとめてつく。曜日も「仕様」で確かめる
- XMでスワップフリーはKIWAMI極だけ。対象の銘柄は別に確かめる
- スワップを受け取る目的で持つなら、値動きのリスクのほうが桁違いに大きいことを前提に
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出典・注記
- スワップフリーがKIWAMI極口座のみ「あり」であることは、XMTrading公式サイトの口座タイプ各ページの仕様表による(2026年9月6日閲覧)
- スワップが持ち越しごとに日々発生すること、買いと売りで異なることは、証拠金取引の一般的な仕組みの説明です
- 個別銘柄のスワップの数値、3日分が計上される曜日、スワップフリーの対象銘柄は、本記事では確認していません。いずれもMT5の銘柄仕様で確認してください
- 「1日分100円」は計算の形を示すために当サイトで置いた仮の数字です。XMの実際のスワップの値でも、目安でもありません
本記事は取引条件の一般的な解説であり、投資判断や特定の業者・商品の利用を勧誘するものではありません。取引条件は変更されることがあります。実際のお取引の前に、必ずMT5の銘柄仕様と提供業者の公式情報をご確認ください。記載は執筆時点の情報に基づきます。
