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同じ株でも、ふつうに買うのと、XMのCFDで取引するのとでは、何が違うのでしょうか。たとえば同じアップル株にも、2つの持ち方があります。現物株を買うか、株式デリバティブで建てる(取引を始める)かです。
ここでいう株式デリバティブは、XMの株式CFDのことです。株の値動きの差額をやり取りする取引で、この記事では「CFD」と呼びます。アップルは説明のための例で、売買を勧めるものではありません。
結論を先に書きます。値動きは同じで、違うのはお金のかかり方・税金の区分・株主としての権利の3つです。この3つは、持つ期間が長いほど差が開きます。たとえばCFDのスワップは、1日持てば1日分、1年持てば365日分が積み上がります。
だから、短く持つならCFD、長く持つなら現物が、この記事の答えです。その理由と、選ぶ順番を見ていきます。
現物株とCFDは何が違うの?

現物株を買うと、株そのものが自分のものになります。CFDで持つのは株ではなく、値動きの差額を決済する契約です。決済は、取引を終えて損益を確定させることです。
値段の動き方は同じです。違うのは中身で、まず全体を並べます。
| くらべる所 | 現物株 | CFD(株式デリバティブ) |
|---|---|---|
| 持っているもの | 株そのもの | 値動きの差額を決済する契約 |
| 必要なお金 | 全額 | 最大20倍まで効かせられる |
| 持っている間のお金 | 基本なし | スワップが毎日 |
| 値下がりの向き | 売りから入れない(信用取引は別) | 売り建てができる |
売り建ては、値下がりすると利益になる向きに建てることです。配当・株主優待・税金の違いは、このあとの節で1つずつ見ます。
やること:自分が欲しいのは「株そのもの」か「値動きの差額」かを、先に決めておく。
長く持つと何のお金が増えるの?

かかるお金には、持つ日数と関係ないものと、日数に比例して増えるものがあります。日数で増えるのは、CFDのスワップです。スワップは、CFDを翌日に持ち越すたびに毎日つくお金です。
| お金 | いつかかるか | 持つ日数との関係 |
|---|---|---|
| 現物の売買手数料 | 買うとき・売るとき | 関係ない |
| CFDのスプレッド | 建てるとき・決済するとき | 関係ない |
| CFDのスワップ | 持ち越すたび毎日 | 日数に比例して積み上がる |
スプレッドは、買う値段と売る値段の差のことです。XMは、株式デリバティブの取引手数料はなしと案内しています。
ただし、手数料が無料なことと、コストがゼロなことは別の話です。コストはスプレッドに含まれています。さらに、持ち越すぶんだけスワップが積み上がります。
日数の例で見ます。1日持てば、スワップは1日分です。1年持てば、365日分です。
かかるお金の面でCFDが不利になるのは、日数が伸びたときだけです。逆に言えば、短く持つぶんには、しくみの上での不利はありません。
スワップは、買いと売りでプラスかマイナスかも金額も違います。特定の曜日には3日分がつきます。くわしくはスワップの仕組みにまとめました。
現物の売買手数料は証券会社ごとに違うため、この記事では金額を示していません。
やること:何日くらい持つつもりかを、建てる前に決めておく。
税金の計算も変わるの?

変わります。同じ会社の株で利益が出ても、税金の「入る箱」が違います。仮の例で、現物でもCFDでも利益が同じ30万円だとします。それでも入る箱が違うので、計算のしかたが変わります。
現物株は、株を売った利益(譲渡所得)や配当(配当所得)の箱です。CFDは、デリバティブ取引の損益の箱に入ります。
CFDの側は、国税庁の説明(タックスアンサー)が線を引いています。原則は「先物取引に係る雑所得等」という区分で、申告分離課税です。申告分離課税は、ほかの所得と分けて、決まった税率で計算するしくみです。
税率は所得税15%で、ほかに地方税5%がかかります。
ただし、国税庁の注記に例外があります。対象は、平成28年10月1日以後の店頭デリバティブ取引です。店頭デリバティブ取引は、取引所を通さず、業者を相手にする取引のことです。
このうち、取引の相手が第一種金融商品取引業者・登録金融機関以外の場合です。そのときは、申告分離課税ではなく総合課税になります。
第一種金融商品取引業者は、日本で登録を受けたFXなどの業者です。登録金融機関は、登録を受けた銀行などです。
総合課税は、給与などほかの所得と合わせて計算するしくみです。総合課税になると、次の2つが変わります。くわしくは海外業者の損益が総合課税になる理由に書きました。
- ほかの所得と合わせて、超過累進税率(所得が多いほど高い税率がかかるしくみ)で計算する
- 3年間の損失の繰越(損を次の年からの利益と差し引くしくみ)が使えない
線を引くのは「海外だから」ではありません。「登録業者以外だから」です。
⚠ この記事では、扱っていないことが2つあります。現物株の税金(譲渡所得・配当所得)のくわしい中身と、現物とCFDの損益通算ができるかどうかです。損益通算は、利益と損失を差し引きして計算することです。
ここは制度が細かく、人によって結論が変わります。実際の申告は、税理士に確かめてください。
ここで言いたいのは1点だけです。税金を引く前の損益だけを並べてくらべても、答えは出ません。
やること:CFDの取引の相手が、第一種金融商品取引業者か登録金融機関かを確かめておく。
株主優待や配当はもらえるの?

株主優待も配当金も、CFDではもらえません。XMは公式のよくある質問で、CFDをこう説明しています。「原資産を所有することなく」価格に投機できる(値動きの差を狙える)商品です。
原資産は、ここでは値動きのもとになる株のことです。
株を持っていない以上、株主としての権利はありません。現物株なら付いてくる次のものが、CFDには付いてきません。
- 議決権(株主総会で票を入れる権利) — ない
- 株主優待(会社から株主に届く品物や割引) — ない
- 株主名簿への記載(会社の株主の一覧に載ること) — ない
- 配当金 — ない(配当調整金という別のものがある。買い建ては受け取り)
「値動きが同じなら、どちらでもいい」と考えるなら、ここは気にしなくて構いません。ただし株主優待が目当てなら、CFDはまったくの別物です。この1点は、くらべる余地がありません。
やること:株主優待や議決権が欲しいかを、いちばん先に確かめる。
少ないお金でも同じ大きさで取引できる?

できます。CFDは、レバレッジを最大20倍まで効かせられます。レバレッジは、預けたお金の何倍の大きさで取引するかの倍率です。
仮の例です。100万円分の株を現物で買うなら、100万円が要ります。CFDなら、同じ100万円分を20倍で建てられます。そのとき最低限預けるお金(必要証拠金)は5万円です。
ただし、条件がつきます。20倍・必要証拠金ちょうどで建てると、計算の上では4%の逆行(不利な向きの値動き)で終わります。終わるとは、ロスカット(取引を自動で決済されること)になることです。
上の仮の例なら、100万円分の4%は4万円です。この4%は、XMのロスカット水準20%をもとにした単純な計算です。くわしくは証拠金の記事で計算しています。
そして、個別株の4%は日常的に起こります。「お金が足りないからCFDで」と、そのまま建てたとします。それではお金が足りないことを速く確定させるだけになります。
使うなら、証拠金を多めに入れて、実際の倍率(実効レバレッジ)を下げます。100万円分を建てるなら、5万円ちょうどではなく、それより多く入れておく形です。
CFDの利点は「大きく建てられること」ではありません。「同じ大きさを、より少ないお金で建てられること」です。浮いたお金は、余剰証拠金として置いておくためにあります。余剰証拠金は、取引に使っていない、口座の余裕のお金です。
やること:CFDで建てるなら、必要証拠金ちょうどではなく、多めに入れておく。
自分はどっちを選べばいい?

ここまでの違いを、決める順番に並べ替えます。上の問いから順に答えます。
| 問い | 答えが「はい」なら |
|---|---|
| ① 株主優待や議決権が要る? | 現物(くらべる余地なし) |
| ② 数か月以上持つ予定? | 現物に寄る(スワップが効いてくる) |
| ③ 値下がりの向きにも建てたい? | CFDに寄る |
| ④ 現物の全額にお金が届かない? | CFDに寄る(ただし20倍の意味を先に知る) |
④には、前の節の条件がつきます。20倍・必要証拠金ちょうどなら、計算の上では4%の逆行で終わります。
1つのテーマ全体に建てたいなら、個別株を何本も建てるより、テーマ型指数という選択肢もあります。テーマ型指数は、同じテーマの株をまとめた指数です。配当調整金の扱いが違うので、あわせて確かめてください。
やること:①から④に上から順に答えて、自分がどちらに寄るかを確かめる。
まとめ

- 値動きは同じ。違うのはお金のかかり方・税金の区分・株主の権利の3つ
- 日数で増えるのはCFDのスワップ。取引手数料が無料でも、持ち越すと毎日積み上がる(1日なら1日分、1年なら365日分)
- 税金は入る箱が違う。平成28年10月1日以後の店頭デリバティブ取引で、相手が第一種金融商品取引業者・登録金融機関以外なら、総合課税・3年の繰越なし
- CFDには株主の権利が付いてこない。株主優待が目当てなら、くらべる余地なし
- 20倍・必要証拠金ちょうどなら4%の逆行で終わる(ロスカット水準20%での単純な計算)。利点は「大きく建てられる」ではなく「少ないお金で同じ大きさを建てられる」
- 決める順番は①権利 → ②持つ期間 → ③向き → ④お金
銘柄の全体像と取引条件はXMの株式CFDのページに整理しています。
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XMTradingはTradexfin Limitedのブランドで、セーシェル金融サービス庁の規制を受けており、日本の金融庁の登録は受けていません(金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に掲載)。デリバティブ取引には投資元金を失うリスクがあります。
出典・注記
- 国税庁 タックスアンサー No.1521「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」(申告分離課税の税率、注3、3年間の繰越控除。根拠法令:所法35、69、措法41の14、41の15、復興財確法13)
- CFDが「原資産を所有することなく」価格差を決済する契約であることは、XMTrading公式サイトのよくあるご質問による(2026年9月5日閲覧)
- 株式デリバティブの取引手数料なし、スワップが日々発生すること、最大レバレッジ20倍、ロスカット水準20%は、XMTradingの公開情報にもとづく(2026年9月時点)
- 現物株の課税(譲渡所得・配当所得)の詳細、および現物とデリバティブの損益通算の可否は、本記事では扱っていません
- 現物株の売買手数料は証券会社ごとに異なるため、具体的な金額は示していません
- 文中の金額(100万円・5万円・4万円・30万円)は、説明のための仮の例です。アップルは例として挙げたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません
本記事は取引条件と制度の一般的な解説であり、投資判断や特定の商品・業者の利用を勧誘するものではありません。また税務相談に応じるものでもありません。個別の申告については税理士にご確認ください。取引条件・税制は変更されることがあります。実際のお取引の前に、必ず各社の公式情報および最新の法令をご確認ください。記載は執筆時点の情報に基づきます。
