本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
「個別株のCFDは海外業者でないとできない」と書かれているのをよく見かけます。これは誤りです。国内の証券会社でも個別株CFDは取引できますし、銘柄数では国内のほうが圧倒的に多い会社もあります。
ではなぜ海外が選ばれるのか。理由は銘柄ではなくレバレッジです。そしてその代わりに税制を失います。3つの軸で並べます。
まず国内の規制を押さえる

国内のCFDには、金融庁の規制によって商品ごとの証拠金率の下限が定められています。証拠金率の裏返しがレバレッジ上限です。
| 種類 | 必要証拠金(想定元本に対して) | レバレッジ上限 |
|---|---|---|
| 個別株CFD | 20%以上 | 5倍 |
| 株価指数CFD | 10%以上 | 10倍 |
| 商品CFD | 5%以上 | 20倍 |
| 債券CFD | 2%以上 | 50倍 |
国内で個別株CFDを5倍超で建てることはできません。どの会社を選んでも同じです。会社の方針ではなく規制なので、比較しても差が出ない項目です。
逆にいえば、海外業者が20倍を出せるのはこの規制の外にいるからです。サービスが優れているからではありません。
銘柄数は国内のほうが多い

ここが誤解されている点です。
| 個別株CFDの銘柄数 | レバレッジ | 税制 | |
|---|---|---|---|
| IG証券 | 約12,000銘柄 | 5倍 | 申告分離 20.315% |
| サクソバンク証券 | 多数(世界の主要市場) | 5倍 | 申告分離 20.315% |
| GMOクリック証券 | 154銘柄 | 5倍 | 申告分離 20.315% |
| XMTrading(海外) | 1,313銘柄 | 20倍 | 総合課税 |
※ 銘柄数は各社および比較メディアの公開情報にもとづく2026年9月時点の整理です。取扱いは随時変わるので、必ず各社の公式サイトでご確認ください。
IG証券の約12,000銘柄は、XMの1,313銘柄のおよそ9倍です。日本株(任天堂、ファーストリテイリングなど)から米国株(NVIDIA、Amazon、Appleなど)、欧州各国まで取り扱っています。CFD全体では17,000銘柄以上とされています。
一方GMOクリック証券の株式CFDは154銘柄と絞られています。ただし同社は店頭CFD取引金額シェアが国内1位とされており、株価指数や商品を主軸に据える設計です。個別株を広く触りたいならIG証券かサクソバンク証券、指数や商品が中心ならGMOクリック証券、という住み分けになります。
3つの軸で整理する

- 銘柄数 → 国内の勝ち。IG証券が約12,000で、海外業者を大きく上回ります
- レバレッジ → 海外の勝ち。国内5倍に対して20倍。ただし20倍は4%の逆行で終わるので、使い切れる倍率かは別問題です
- 税制 → 国内の圧勝。申告分離20.315%・損益通算可・3年繰越に対し、海外は総合課税・通算不可・繰越不可
税制の根拠は国税庁タックスアンサー No.1521 です。国内の店頭デリバティブ取引は申告分離課税ですが、第一種金融商品取引業者や登録金融機関以外との店頭取引は総合課税とされています。日本の登録を受けていない海外業者はこの後者に当たります。詳しくは日経225の比較記事にまとめました。
レバレッジ5倍と20倍の実際の差

「4倍も違う」と聞くと大きく感じますが、必要な資金で見ると次のようになります。株価200ドルの銘柄を1株分持つ場合です。
| 必要証拠金 | ロスカットまでに耐えられる逆行 | |
|---|---|---|
| 現物(1倍) | $200 | — |
| 国内CFD(5倍) | $40 | 16% |
| 海外CFD(20倍) | $10 | 4% |
※ 必要証拠金ちょうどを入れ、ロスカット水準20%の場合の単純計算です。
差は $40 と $10、つまり1株あたり約4,500円です。その4,500円を節約する代わりに、耐えられる値幅が16%から4%へ縮みます。個別株が決算で4%動くのは日常茶飯事なので、20倍で建てるということは、決算をまたげないということです。
「高いレバレッジが使える」ことと「高いレバレッジで建てるべき」ことは別です。海外業者を選んでも、実効レバレッジを5倍に抑えて建てることはできます。そのとき国内を選ばない理由は、銘柄でも倍率でもなく、何も残りません。
結局どう選ぶか

- 個別株を広く触りたい → IG証券・サクソバンク証券(銘柄数で海外を上回ります)
- 株価指数や商品が中心 → GMOクリック証券
- 5倍を超える倍率をどうしても使いたい → 海外業者。ただし総合課税・通算不可・繰越不可を受け入れることになります
- 税負担を抑えたい・損失を繰り越したい → 国内一択
海外業者を選ぶ場合は、税制に加えて入出金と法規制の論点もあります。日本の金融庁の登録を受けていない業者は投資者保護の枠組みの外にあり、2026年末には入出金の環境も変わります。改正資金決済法の経過措置を先に読んでおくことを勧めます。
まとめ

- 個別株CFDは国内でも取引できる。「海外業者でしかできない」は誤り
- 銘柄数はIG証券の約12,000が最多で、XMの1,313を大きく上回る
- 国内の個別株CFDは金融庁の規制で一律5倍が上限(証拠金率20%以上)。会社では変わらない
- 海外の20倍は規制の外にいるから。その代わり総合課税・通算不可・繰越不可
- 20倍は4%の逆行で終わる。使い切れる倍率かを先に計算する
レバレッジを優先して海外を選ぶ場合、XMの株式CFDの条件はこちらのページに整理しています。
XMの株式CFDを試すなら
個別株CFDはMT5口座のみで取引できます。口座開設・維持は無料です。
当サイトはXMTradingのアフィリエイトプログラムに参加しており、上記リンク経由の口座開設で当サイトに報酬が発生します。
XMTradingはTradexfin Limitedのブランドで、セーシェル金融サービス庁の規制を受けており、日本の金融庁の登録は受けていません(金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に掲載)。デリバティブ取引には投資元金を失うリスクがあります。
出典
- 個別株CFDの証拠金率20%以上(レバレッジ5倍)、株価指数10%、商品5%、債券2%は、金融庁の規制および各社の取引ルールの公開情報による
- IG証券の個別株CFD約12,000銘柄・CFD全体17,000銘柄超、GMOクリック証券の株式CFD154銘柄、同社の店頭CFD取引金額シェア国内1位は、各社および比較メディアの公開情報による(2026年9月時点)
- XMTradingの株式CFD1,313銘柄・最大レバレッジ20倍は同社の公開情報による
- 国税庁 タックスアンサー No.1521「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」
本記事は取引条件と制度の一般的な解説であり、投資判断や特定の業者・銘柄の利用を勧誘するものではありません。取扱銘柄数・証拠金・税制は変更されることがあります。実際のお取引の前に、必ず各社の公式情報および最新の法令をご確認ください。記載は執筆時点の情報に基づきます。
